強引な次期社長の熱烈プロポーズ

「···今日··」


椿がぐったりしているのが後ろから見てもわかったので百合香と智は目を見合わせた。


「姉ちゃん達送った後、母さんに店の大掃除手伝わされて、そのあと買いだしに借り出されて、帰って昼飯食ったと思えばすぐに台所まで立たされて。しまいには父さんからも車の掃除と風呂の掃除まで頼まれて。その父さんはコタツでみかん食ってるし。全然オレの時間なかったよ···あ!」


マシンガントークを聞かされて苦笑する2人に椿の声が車内に響く。


「···もしかして」
「···彼女、忘れてた?」

「――――怒られる···」



椿はめいっぱい雑用させられて、その後彼女にもひどく怒られる··という締めくくりで年越しをするのだった。


真っ白な雪はまだ降り続く――――…





*おわり*
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