強引な次期社長の熱烈プロポーズ
「おはようございます」
「おはよう……」
「?」
「…なんかいいことでもあった?」
出勤早々鋭い坂谷に突っ込まれる。
(坂谷さんにはいつも痛いとこ突かれるけど、私ってそんなに顔に出やすいのかな。)
「そんな顔、してます?」
「違った?なんとなく、だけど」
「…特に何もないですよ」
(本当は嘘だけど。
私のこの気持ちはほんの最近気づいたものだから、自然と外に出ちゃってるのかもしれない。気を付けなきゃ。)
今日も平日。売場は閑散としていて、あまりお客様と接する機会がない。
だから、アルバイトの長谷川も湯川も発注書作成してるし、坂谷も百合香に話しかけたり出来てる。
百合香は坂谷と会話をしながら、“オーシャン”のカタログを手に取り開いた。
“オーシャン”と言うのはあの“桜”を生産している国内メーカーだ。
「何見てるの?」
「あ、“桜”を。昨日駅前で見て…」
「ああ。あそこ?誰かと行ったの?」
「えっ…あ、と一人で」
柳瀬と行った。なんて口が裂けても言えない。
「おはよう……」
「?」
「…なんかいいことでもあった?」
出勤早々鋭い坂谷に突っ込まれる。
(坂谷さんにはいつも痛いとこ突かれるけど、私ってそんなに顔に出やすいのかな。)
「そんな顔、してます?」
「違った?なんとなく、だけど」
「…特に何もないですよ」
(本当は嘘だけど。
私のこの気持ちはほんの最近気づいたものだから、自然と外に出ちゃってるのかもしれない。気を付けなきゃ。)
今日も平日。売場は閑散としていて、あまりお客様と接する機会がない。
だから、アルバイトの長谷川も湯川も発注書作成してるし、坂谷も百合香に話しかけたり出来てる。
百合香は坂谷と会話をしながら、“オーシャン”のカタログを手に取り開いた。
“オーシャン”と言うのはあの“桜”を生産している国内メーカーだ。
「何見てるの?」
「あ、“桜”を。昨日駅前で見て…」
「ああ。あそこ?誰かと行ったの?」
「えっ…あ、と一人で」
柳瀬と行った。なんて口が裂けても言えない。