強引な次期社長の熱烈プロポーズ
2.私の知らない彼
*
休憩時間。
百合香は遅番の為、今日の休憩は一番最後の13時半スタート。
綾と一緒であれば昨日の文句と御礼のひとつでも伝えたいところだったが生憎今日は時間が合わなかったみたいだ。
遅番の社員は少人数の為、休憩室には百合香のほかに3,4人しかいなかった。
今日も百合香はお弁当を作れなかったので近くのコンビニでお弁当を調達した。
「あれ、神野さん」
その声に顔を上げると1階の江川がお弁当を持って立っていた。
「今から休憩?」
「はい」
「一緒していい?」
「えっ?はい、どうぞ」
江川と何度か話はしたことあるけど、2人きりっていうのは今までなかった。
少し垂れた目に、いつも微笑んでるイメージの江川は本当に優しい頼れるお兄さんという感じだ。
物腰が柔らかいし、気さくだから好かれる上司ナンバー1だと百合香は勝手に思う。
「定休日明けの遅番、最高だよね」
「ほんとですね」
そういって江川はお弁当を開けた。
「わぁ。すごく美味しそうですね。」
目の前にお弁当があれば誰だってつい覗いてしまうと思う。
江川のお弁当は、ちゃんと赤緑黄の色が散らばっていて、且つ男の人用にとボリュームもあるものだった。
おかずも見たところ冷凍食品ではなくてお手製のものだと見えて、愛されているのだなぁと、部外者ながら思った。
休憩時間。
百合香は遅番の為、今日の休憩は一番最後の13時半スタート。
綾と一緒であれば昨日の文句と御礼のひとつでも伝えたいところだったが生憎今日は時間が合わなかったみたいだ。
遅番の社員は少人数の為、休憩室には百合香のほかに3,4人しかいなかった。
今日も百合香はお弁当を作れなかったので近くのコンビニでお弁当を調達した。
「あれ、神野さん」
その声に顔を上げると1階の江川がお弁当を持って立っていた。
「今から休憩?」
「はい」
「一緒していい?」
「えっ?はい、どうぞ」
江川と何度か話はしたことあるけど、2人きりっていうのは今までなかった。
少し垂れた目に、いつも微笑んでるイメージの江川は本当に優しい頼れるお兄さんという感じだ。
物腰が柔らかいし、気さくだから好かれる上司ナンバー1だと百合香は勝手に思う。
「定休日明けの遅番、最高だよね」
「ほんとですね」
そういって江川はお弁当を開けた。
「わぁ。すごく美味しそうですね。」
目の前にお弁当があれば誰だってつい覗いてしまうと思う。
江川のお弁当は、ちゃんと赤緑黄の色が散らばっていて、且つ男の人用にとボリュームもあるものだった。
おかずも見たところ冷凍食品ではなくてお手製のものだと見えて、愛されているのだなぁと、部外者ながら思った。