強引な次期社長の熱烈プロポーズ
ガタン
目の前には誰もいないのに、今も確かに音がした。
柳瀬がベランダを開けて顔を出した。
百合香は柳瀬の後ろまで行ってみた。すると柳瀬が急に穏やかな口調で言った。
「…こいつか」
「え??」
百合香は柳瀬越しにベランダを覗き込んでみると、足下に白い犯人が、ニャー。と言ってこっちを見てた。
「君の猫じゃないんだろう?」
「ち、違います!そもそもここ、ペット禁止…」
二人が屈んで猫を挟み、そんな話をしていたときに百合香の背後から声がした。
「あの~」
「きゃあぁぁ!」
百合香は驚いて猫を抱き上げようとした柳瀬に抱きついた。
その勢いで柳瀬は尻餅をついたが、猫はその瞬間するりとかわし、横から黄金色の目でこちらを見ている。
目の前には誰もいないのに、今も確かに音がした。
柳瀬がベランダを開けて顔を出した。
百合香は柳瀬の後ろまで行ってみた。すると柳瀬が急に穏やかな口調で言った。
「…こいつか」
「え??」
百合香は柳瀬越しにベランダを覗き込んでみると、足下に白い犯人が、ニャー。と言ってこっちを見てた。
「君の猫じゃないんだろう?」
「ち、違います!そもそもここ、ペット禁止…」
二人が屈んで猫を挟み、そんな話をしていたときに百合香の背後から声がした。
「あの~」
「きゃあぁぁ!」
百合香は驚いて猫を抱き上げようとした柳瀬に抱きついた。
その勢いで柳瀬は尻餅をついたが、猫はその瞬間するりとかわし、横から黄金色の目でこちらを見ている。