強引な次期社長の熱烈プロポーズ
お手上げ状態でファイルを手に取っていると、近くにお客を案内中の綾と目が合った。
(なんで、ここにいるの)
そんな目線を感じて、百合香も、
(助けて下さい)
というような表情で返した。
しかし綾も接客中。そんな一縷の望みも叶うことはないか…とまたファイルと向き合うと少しして後ろから声を掛けられた。
「どんなものをお探しで?」
百合香が振り向くとそこには江川が笑顔で立っていた。
(江川さん!)
百合香は内心ホッとして、江川の陰に隠れるように黙って江川とお客様の会話を聞いていた。
「こちらですね」
「あぁ本当だ。こういうのがよかったんだ」
「ありがとうございます」
そういってそのファイルをレジへ持っていきその男は会計を済ませた。
「ありがとうございました」
「どうも」
百合香が最後に声をかけると満足そうにその男は帰って行った。
(なんで、ここにいるの)
そんな目線を感じて、百合香も、
(助けて下さい)
というような表情で返した。
しかし綾も接客中。そんな一縷の望みも叶うことはないか…とまたファイルと向き合うと少しして後ろから声を掛けられた。
「どんなものをお探しで?」
百合香が振り向くとそこには江川が笑顔で立っていた。
(江川さん!)
百合香は内心ホッとして、江川の陰に隠れるように黙って江川とお客様の会話を聞いていた。
「こちらですね」
「あぁ本当だ。こういうのがよかったんだ」
「ありがとうございます」
そういってそのファイルをレジへ持っていきその男は会計を済ませた。
「ありがとうございました」
「どうも」
百合香が最後に声をかけると満足そうにその男は帰って行った。