短い人生にヒカリをくれたキミ

「何でこんな曇りの日に傘持って来ないんだよ？バカ」



「バカとかゆーなっ」


佐々木にバカって言われるとムカつく……。






「とりあえず、屋根いこうっ」



「うわっ！」



あたしが膨れていると佐々木はあたしの腕を掴んで走り出した。


なっ、なんで優輝くんがいないとこでも彼氏面すんのさっ！？



「何なのよ………」


あたしは佐々木に聞こえるか聞こえないかぐらいの声でつぶやいた。　



何なのよ………何よ何よ何よ！



何でこんなにしんぞーが……



止まって………止まってよ、しんぞー。




あ、止まっちゃだめだ。


静まれしんぞー。