短い人生にヒカリをくれたキミ
あたしたちはバスを降りた。
「んっ!」
「ん?」
隼人はあたしに手のひらを見せている。
何もないじゃん。
何が言いたいんだろ?
「手繋ごっ」
「は?」
手繋ぐの?
何で?
「えっ………嫌?」
嫌……………
じゃない。
「叶の手、ちっちぇーの」
「うるさいっ。気にしてんだから!」
あたしは差し出された手を無意識に受け入れていた。
温かい………
隼人の手はおっきくてあたしの手を丸ごと包み込んじゃう。
…………ずっとこーしてたい。
「しかも背もちっちぇーの」