短い人生にヒカリをくれたキミ
好き
「ねぇ………ちょっとついてきて……」
「え?」
「いいから……」
あたしは優輝くんに腕を引かれて優輝くんの病室で、あろう場所に連れ込まれた。
「座って」
あたしは言われたとおり、そばにあるイスに座った。
優輝くんはあたしと、向かい合わせになるようにベッドに浅く座った。
「俺の病気……知ってる……?」
「優輝くんの病気?」
「うん」
「知らない………い、言わなくていいから……」
聞いてもなんて答えたらいいか、わかんない…
「………心臓病……なんだ」
「え………」
あたしは俯いていた頭を思いっ切り上げた。
お父さんと………同じ病気。