短い人生にヒカリをくれたキミ
「そーなんだ?」
「えっ?あたし、声に出してた?!」
「バリバリ」
あはは………
「お父さん………亡くなったの?」
「うん………」
心臓のドナーをひたすら待ってたけど結局現れなかった。
「俺は……助かるかもしれないんだ」
「え…………!」
ということは………
「臓器提供してくれる人が現れたんだ」
「良かったじゃん!助かるよ!絶対!」
「ありがとう」
優輝くんはフッと笑った。
「まだ隼人には言ってないんだ」
「えっ!何で?」
「だって………隼人、必死に嘘ついてるじゃん」
「あ………」