短い人生にヒカリをくれたキミ




あたしは改めてお母さんの方を見る。




「………ちょっと!お母さん、もったいぶらないでよ~」


あ……あれ?

お母さん?(笑)



「お母さんじゃないわよ」



お母さんじゃない?
じゃあ誰?



「叶ちゃん。叶ちゃんが一番プレゼントをもらって嬉しい人は誰?」



優輝くんが言った。
あたしがもらって嬉しい人?


…………そんなの決まってる。





隼人。




でも隼人なわけないじゃん。
隼人があたしの誕生日知ったの昨日でしょ?
プレゼントを用意するヒマなんてない。
でも………
隼人からもらえたら嬉しい………!


「隼人。隼人だったら嬉しい……」



「隼人~!顔赤くしてんなよ!」


優輝くんが言った。
……ほんとだ!隼人顔真っ赤~。



「う、うるさい!か、叶!こっち来て」




「う、うん」




隼人がベッドの上で手招きするもんだからおとなしく隼人の元へいった。


「はい。来ました」



あたしはある程度隼人に近付いた。


グイッ!




< 73 / 103 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop