短い人生にヒカリをくれたキミ
「ねぇ。あなたたち、付き合ってたんじゃないの?」
お母さん。
空気読んでくださいよ。
「えっ?付き合ってませんよ?今、恋人同士になったけどね♪」
隼人はほんとに覚えてませんって感じでケロッと答えた。
「まぁ……」
お母さんは無理やり笑顔を作った。
お母さん。
何で?
何でそんな切なそうな顔するの?
「良かったじゃん、叶!」
美玲は自分の事じゃないのにめちゃくちゃ嬉しそう。
「うん!」
嬉しすぎるよぉ………
好きな人に好きになってもらえるってこんなに幸せな事なんだね………
大好き。
大好きだよ。隼人。
あたしには隼人しか、見えないよ。
「でも、たかが誕生日なのにこんな盛大に祝ってもらっちゃって………」
「………たかが誕生日だとか言うな」
隼人………?