短い人生にヒカリをくれたキミ
「叶、あの日からずっと作り笑顔だったもんね?バレバレだよー」
バレてたんだ。
あたしって演技下手なんだ。
「辛いのはわかるけどね、そんな顔して隼人くんが喜ぶと思う?」
喜ば…………
「喜ばないよね?!」
美玲はあたしが答える隙もなく、言った。
そりゃ、喜ばないよ?
けどさ………
隼人がいなくなっちゃった今、あたしはどーすればいいの?
音信不通の彼氏。
辛いじゃん。辛すぎる。
「そのネックレス!隼人くんに愛されてる一番の証拠じゃん!」
愛されてる証拠……?
「けどさ、逆に考えるとこれしか証拠がないんだよ?」
「逆に考えんなーっ!」
美玲は足をばたつかせて手で机をバシバシ叩いてる。
「逆に考えちゃダメ。愛されてる証拠さえあれば十分じゃない。ネックレスがあるだけ、幸せだと思わなくちゃ」
「そ、そーだね!あはは………」
「笑って誤魔化すなぁーっ!」
「ご、ごめんなさいーっ!」
美玲だけだよ?
あたしのこと、そんなに心配してくれるの。
いっつも美玲に迷惑かけて………
美玲がいるから今のあたしがいるようなもんだもん。
「ありがとね、美玲」
「んっ?何が?」
「ううん、なんでもない」
本当にありがとう、美玲。