短い人生にヒカリをくれたキミ
佐々木が口に出さなくてもわかる。
優輝くんは長くないってこと…
「優輝が、初めて俺に言った願いなんだ……」
「それが優輝くんの初めて言った願い?」
「優輝は遠まわしにそう言ったんだと思う。結局優輝の願いは俺が幸せになることなんだよ。俺はその優輝の願いをどんなことをしてでも叶えてやりたかった。でも、彼女なんてどこにもいなくて。女友達さえいない俺はどうすればいいのかわかんなかった。そんなときにお前を見かけて……。お前なら協力してくれる気がしたから……」
「そうだったんだ……」
「優輝には心配ばっかかけちまって。俺も本当はこんなことしたくなかった。胸張って俺はちゃんと幸せだってことを証明したかった。でも、……今はこうするしか……」
えと………
あたしはどうしたらよいのですか、神様。
慰めるべきですか?
優しいことばをかけてあげるべきですか?