SAKURA SAKU
『班はこれで決まったので、勝手に変えたりしないでください。次は……修学旅行では、海に行くんですが、そういうときに仕切ってもらう、イベント係決めます。誰か、いませんか?』
そう聞いても、静まり返る教室。
『カノがやれば?』
友美があっけらかんにそう言った。
『カノ、けってーい!じゃあ、あと一人っ!』
杏奈がそう言った瞬間、男子全員が手をあげた。
『多っ!カノ狙いかよ。じゃあ、じゃんけーんっ!ウチに勝ったら、残ってね。じゃーんけーん、ぽんっ!』
杏奈は完全に盛り上がってる。