SAKURA SAKU




『班はこれで決まったので、勝手に変えたりしないでください。次は……修学旅行では、海に行くんですが、そういうときに仕切ってもらう、イベント係決めます。誰か、いませんか?』






そう聞いても、静まり返る教室。





『カノがやれば?』




友美があっけらかんにそう言った。





『カノ、けってーい!じゃあ、あと一人っ!』





杏奈がそう言った瞬間、男子全員が手をあげた。






『多っ!カノ狙いかよ。じゃあ、じゃんけーんっ!ウチに勝ったら、残ってね。じゃーんけーん、ぽんっ!』



杏奈は完全に盛り上がってる。






< 103 / 110 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop