SAKURA SAKU




『倉野さん、アタシ…今日も生きれたよ。』





アタシがそう言うと、倉野さんはニコッと笑って、頷いた。









『架之叶ちゃんがいつも通りに生きるために、私たちがいるのよ。一日一日、大切に生きなさいね。』







病院の人達は、無駄に同情なんかしない。






死に何度も、向き合ってきたから、中途半端なことはしない。






アタシにとって

一番、過ごしやすい場所。








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