SAKURA SAKU
俺は隣に座ってる双史に話しかけた。
『なぁ、今、話してる子。あの子が桜の木の下にいた子だよ。』
『は?神川架之叶?じゃあ、お前…神川に恋したのかよ。』
双史はビックリしている。
『いや、恋愛感情は別に……』
あれは恋か?
『翔唯、神川はクオリティ高すぎるって。諦めろよ。』
『なんでだよ、クオリティたか……』
『そこ!赤木くん、皆森くん、決算報告中よ。静かにしなさい!』
高いか?って言おうとしたら、神川の怒鳴り声が重なった。