SAKURA SAKU




『…カノ…生きてんじゃん。それに、つまんねぇじゃん。いつも通りなんて。』





俺はこの時、なんでこんなことを言ってしまったんだろう。




俺のこの言葉がどれだけカノを傷つけたのか、俺がわかるはずもなかった。












『………いつも通りなんて、ありきたりだけど、なかなかそのままって訳にはいかないよ。翔唯は今、毎日、つまんない?』






カノは優しい眼差しで微笑んだ。







< 40 / 110 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop