SAKURA SAKU
『架之叶お嬢さま、食器をお下げしてもよろしいですか?』
蓮が聞いてきた。
『ええ。』
蓮は頷き、蓮の後ろから、2人のメイドが出てきた。
次々に片付けられていく食器にはほとんど食事が残っていた。
『架之叶お嬢さま、ご気分が悪いのですか?顔色が悪いですが……』
『ちょっと疲れただけ。』
アタシは蓮の心配をそこまで気にしていなかった。
アタシは椅子から立ち上がると、グラッと視界が揺れた。