キミの隣り



「泣くな、咲妃」



キミは優しく涙を拭ってくれる




けど、涙は止まらなくて






どんどん溢れてくる




「泣き虫」




泣き虫でもいい





キミの側にいれるなら





「咲妃」




もっと、もっと





私の名前を呼んで






「好きだ」




そう言って




私を抱きしめた






好き、好き、大好き






「悠…」




もっと、もっと





キミの名前を呼び続けたい





「好き」





もっと、もっと





キミにこの想いを伝えたい





「ありがとう」






もっと、もっと






キミの笑顔を見ていたい






これからも





ずっとずっと






「そろそろ行くか」





そっと私の体を離し




かわりに




「ほら」





大きな手が私の手を包んでくれる






これからは





こうやって






キミの隣りで






想いを伝えるからね






「悠」




「何?」





「大好き」




「俺も」




綺麗な夕日が私達を包み込む





これからもずっとずっと











キミの隣りで、








END.




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