キミの隣り
キーンコーンカーンコーン
授業終了のチャイムが学校中に響き渡る
「では、これで高校生活最後の
授業を終わります。号令」
数学の先生が何気なく発した言葉
本当に色んなことの最後が
私達に近付いて来てる
「規律」
学級委員長が私達にかける
「先生、3年間数学を教えていただき
ありがとうございました」
誰かのすすり泣く声が聞こえてきた
「礼」
全員が深々と礼をする
いつもは適当なのに
今日だけは
私もきちんと礼をした
隣りの席のキミも
「着席」
最後の号令
未来は確実に進んでる