好きなのに。


奏が俺に気づいた。


『…盗み聞き?』

『あっいや。』

『ぢゃあなんであたしの後ろにたってんの。』

なんか今日ははっきり喋るなあ

奏は俺を睨み付けて
行こうとした。


俺はとっさに
奏の腕を握ってしまっていた
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