好きなのに。


『…行くとこないんだろ。』

俺は無理矢理
奏を引っ張って
俺の家まで連れてきた。

『ちょっ…なにすんの。はなしてっ!』

『男の家に女を連れ込む気!?』

ずいぶんな言い様だな。
男勝りな女だ。

『すいませーん!助けてください変なひとがあー!』

っ!!!

口を押さえ込む。

『ぅんんっ!んっ』

『馬鹿か!黙れ!』

そのままうちに入った。
< 44 / 64 >

この作品をシェア

pagetop