依頼人ゎ俺様うさぎ?!

アリス

「いらっしゃぁい」

「琉華ちゃん、会いたかったよー」

「あたしもぉ、すっごく
さみしかったんだよぉ」


ここでは私は
自分で言うのもなんだけど


凄い演技力を発揮する


最初は違和感しか
なかったこの

ぶりっこな話し方も

今では必要不可欠な
武器となってしまった


「ゴメンゴメン今日は高いの
たっくさんいれるから許してよ」

「本当にぃ?やったぁ
琉華ちょう嬉ぃ」

そう言って私は
客の腕にひっつく


これで客はイチコロ

そして仕事中

私が思うことはただひとつ


時間が早く進め

ってことだ


いくらNo.1と言っても

仕事が好きではないし

ましてや私は
まだ16だ

さすがに酒を大量に飲む
のは辛い


それでも私がこの仕事を
しないといけないのも
理由がある



「琉華ちゃん、16番テーブルから
指名入ったよ」

そう言われ今いた席の客に
別れをつげ
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