キミとワタシ。
秋
秋、紅葉が綺麗だと感じれるようになった。
「千鶴、」
手をつかんで、
優しくワタシを呼んで
優しく微笑むキミ。
「ちょっとー、二人でラブラブしないでよ~。」
ぶぅと頬をふくらます可愛い楓ちゃん、
「可愛いあたしだけの千鶴だったのになあ、」
「楓ちゃん、ダイスキだよ?」
「…千鶴~~っ!!」
強く抱きついて叫ぶ楓ちゃん、
嬉しい、けどちょっと苦しいよ
「なあ、俺は?」
「へ?」
何だか今日は意地悪なキミ。
真っ直ぐな、瞳。
初めて出会った時に感じた。
なんて綺麗なひとなんだろうと、
でも、キミとワタシはおんなじなんだ。
人と比べることなんて無駄なんだ。
そう考えるようになった。
泣きたくなるほどたまらなく愛しい
いつかそう伝えられたらいいけど
まだワタシには無理そう。
だからこの言葉でキミに伝えるよ、
「大好きだよ、優太」
「ん、俺も。」
キミとワタシ。
おわり。