キミとワタシ。



愛しいなんて…。

名前も知らないのに思っては駄目だ。


「ユウター!」


聞こえてきた声にハッとした。

多分、この人が呼ばれているんだろう

何故か行ってしまうのかと思うと名残惜しい感じがした。

何か、ワタシ変。

話したことないのに、誰かもわからないのに名残惜しいなんて、


ふと、ユウタと呼ばれる人を見るとバチッと目があった。

彼はまた優しく微笑んで名前を呼んだ人のもとへ行ってしまった。


しばらくその場でボケッと足っていたけれど、あの優しい微笑みがいつまでも忘れられなかった。


…ユウタ、


どんな字で書くんだろう。
やっぱり、ユウという字は優と書くんだろうか。

なんて考えた。



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