彼女は幽霊〜八月〜

「…もしもし…」


「…あっ!裕太ぁ?まだ家帰ってこんの〜?」


「…え?…愛奈…?」


「待ってるね!」


「…おいっ…」


プッ―

ツーツーツーツー…



僕は走った

愛奈が…

愛奈が…?


何故だなんて考える前に

とにかく走った


愛奈が…

愛奈が…


待ってる…


僕の家で…


待ってる…


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