潔白の世界


ガヤガヤ…


騒がしい教室。
僕は窓側の後ろから2番目の席に座る。


クラスの連中は、昨日のテレビの話や恋の話などで盛り上がっている。



「昨日のドラマ見たか!?
やっぱ彩ちゃん可愛いよな〜!」

「ボンキュッボンだしよー!
あ〜!あのおっぱい揉みて〜!」




「ねぇ聞いてよ!
昨日彼氏がさぁ、私との約束すっぽかして友達と遊んでんの!」

「はぁ!?ありえなーい!」

「でしょー?
そっからもう大喧嘩!」






「おい、お前。
俺の陰口言ってたらしいな。」

「あっ!?言ってねーよ。」

「とぼけんな!聞いたってやつがいんだよ!」

「知らねーつってんだろ!言いがかりもいい加減にしろ!」

バシッ!

「ッテーな!殴りやがったなコノヤロー!」

バシッ!



また始まった。

うるさい、うるさい、うるさい。

耳障りだ。止めてくれ。

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