潔白の世界


家に着いても誰もいない。


「ただいま。」


もちろん返ってくる声はない。



グゥゥ〜〜


お昼ごはんも食べてなかった僕は腹が減っていた。

茶碗に米を入れ、海苔をのせ、醤油をかけた。



「いただきます。」



僕はごはんを食べながら今日のことを思い出していた。



「あんな家、あったんだなぁ。
なんて心地いい場所なんだ。」


僕は自分の居場所を見つけたような気がした。



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