天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅨ
「ええい、もういいっ」

こんな事で口論していても仕方ない。

「クロード、お前の出番だ。リングに上がれ」

「やっとですか。待ち侘びましたよ…」

立ち上がるクロード。

胸元で銀のロザリオがチャラ…と揺れた。

「なずなは一旦『戻って』いいよ」

「うん。せやけど、どーせまたすぐに喚ばれるんやろ?クロードめっちゃ気安う喚ぶもんなぁ…ウチ悪魔やで?しかもフルーレティいう大物やで?そやのに…」

「はいはい、愚痴はまた帰って聞くから」

クロードにあしらわれ、やや不満げに浮かび上がった魔方陣の中に消えていくなずな。

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