天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅨ
疾風の視線は、リング上に向けられていた。

黒を基調としたシンプルな服装の美術教師、クロードが上がっている。

「アイツはこの春に天神学園の教員になったばかりの奴だな…俺も予備知識はないんで、どんな戦術をとるかわからんが…」

「私は行かんぞ。私は龍娘先生以外の相手とは戦わん」

どこまでもマイペースな雀。

ならば…。

「あっちで喋ってるお嬢さんの出番だな…」

疾風は振り向いた。

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