天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅨ
「そんな事より」
ギシリと椅子の背凭れに寄りかかりながら、龍娘は二人を見た。
「己の師事する老師が小娘に敗北する姿を見せつけられて、将来に不安を感じたか?生徒に負けを認めてしまう老師についていては、強くなれぬと考えたか?」
生徒達に負けた事で気落ちしているのではないかと思い訪問したというのに、逆に問いかけられてしまう二人。
「えっ…そっ、そんな…僕は…」
思いもよらぬ質問に、バイオリン弟は少なからず動揺するが。
ギシリと椅子の背凭れに寄りかかりながら、龍娘は二人を見た。
「己の師事する老師が小娘に敗北する姿を見せつけられて、将来に不安を感じたか?生徒に負けを認めてしまう老師についていては、強くなれぬと考えたか?」
生徒達に負けた事で気落ちしているのではないかと思い訪問したというのに、逆に問いかけられてしまう二人。
「えっ…そっ、そんな…僕は…」
思いもよらぬ質問に、バイオリン弟は少なからず動揺するが。