天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅨ
「あわわわわ…」

生徒会長付ネコミミメイドが、らしからぬ狼狽ぶりを見せる。

「会長!お召し物が!いえ!それよりも火傷!火傷はございませんかっ?」

「心配なさらなくても大丈夫ですよ、紅茶は人肌程度に冷めていたようですし、制服も更衣室のロッカーに替えがあります。それよりも…」

グッドスマイリング。

目の覚めるような笑顔で、生徒会長は階段の上を見上げる。

肩先までの金の内巻き縦ロールの髪。

頭にピンクの大きなリボンをつけた女子生徒が、ケーキセット運搬用のワゴンを引っ繰り返してガクプルしている。

あの胸の大きな女子は、確か1年の神凪 弥々(かんなぎ やや)…。

けしからん娘といい彼女といい、今年度の1年はどうして巨乳で生徒会長に無礼を働く者ばかりなのだろう。

まぁとりあえず、他の生徒に示しをつける為にも。

コロコロ笑ってジェノサイド。

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