天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅨ
赤熱化した右足を前に踏み出し、やや前傾姿勢で構えるジャックフラミンゴ。

翡翠もまた、刺突の構えのまま動かない。

二人を中心として、空気が張り詰め、凍りつく。

『熱さ』と寒さが同居したような空間。

観客すらが、喉元に切っ先を突きつけられたかのような緊張感に、息を吐くのも憚られる。

そんな中。

「はぁっ!」

やはり若さゆえか。

先に動いたのはジャックフラミンゴだった。

しかしそれは必殺の一撃ではなく、羽根手裏剣フェザーショットの投擲!

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