天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅨ
翡翠はフェザーショットの回避と防御に必死の筈。

まだ迎撃態勢すら整っていない筈。

ならば無防備のうちに決め技を叩き込む事ができる。

そう考えていたジャックフラミンゴは。

「なっ!」

急降下の最中に驚愕する。

…回避していなかった。

防御もしていなかった。

飛来するフェザーショットを次々とその身に浴びながらも、刺突の体勢のまま。

最早羽根手裏剣など意にも介さんといわんばかり。

体に突き刺さり、出血をもたらすフェザーショット。

痛みもあろう。

それでもその痛みさえ強靭な精神力で押さえ込み、構える。

ただ、宿敵と認めた漢(おとこ)の渾身の一撃を迎え撃つ為に!

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