天神学園高等部の奇怪な面々ⅩⅨ
顔を上げれば、そこには翡翠が立っていた。
ファントムスマッシュの熱量で身を焼かれ、全身から白煙が上がっている。
身につけていた着物は焼け焦げ、上半身の鋼の如き筋肉と、その肉体に刻まれた数多の傷が露わになっている。
それでもいつもの鉄面皮。
翡翠はもう、苦痛に表情を歪める事さえしなかった。
「終いだ」
抑揚なく告げる翡翠に。
「…ああ」
左腕のブレスレットを操作し、コスチュームを解除しながら疾風は頷いた。
「ファントムスマッシュ食らわせても立たれるんじゃお話にならない…やっぱ閻魔様は違うな…」
ファントムスマッシュの熱量で身を焼かれ、全身から白煙が上がっている。
身につけていた着物は焼け焦げ、上半身の鋼の如き筋肉と、その肉体に刻まれた数多の傷が露わになっている。
それでもいつもの鉄面皮。
翡翠はもう、苦痛に表情を歪める事さえしなかった。
「終いだ」
抑揚なく告げる翡翠に。
「…ああ」
左腕のブレスレットを操作し、コスチュームを解除しながら疾風は頷いた。
「ファントムスマッシュ食らわせても立たれるんじゃお話にならない…やっぱ閻魔様は違うな…」