椿姫-ツバキヒメ-




あの後、化粧も髪も着物も
全部リセットされた。


どうやらまた、明日あの格好を
しなければいけないらしい。


そして、葵子のマシンガントークに
付き合わされ気付けば
すっかり暗くなっていた。

食事を軽く済ませ部屋に戻ると
既に布団が敷かれていた。


「では、濃姫様ぁ、お休みなさいませ。」



パタンッ

葵子は一礼し部屋の戸を
静かに閉めて行ってしまった。



< 28 / 38 >

この作品をシェア

pagetop