椿姫-ツバキヒメ-



馬…?

行列…?


ハテナマークが、私の
頭上で飛び交っている。


混乱しているうちに
どんどん、どんどんと
長い行列は近付いていた。


"ははぁ~‥"

周囲の人々は更に深く腰を折り曲げ
そう声を漏らした。



「は、ははぁ~…」



取り敢えず周囲に紛れておこうと
見ず知らずの行列に土下座をした。


もう、良いかな?

私は状況を確認しようと
顔をゆっくりと上げた。



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