特上男子
放課後は凛子の家に行く事になり、帰りに二人でお菓子やらジュースを大量に買い込んだ。



「相変わらずダークな部屋やね」

「シンプルって言ってくれる」



凛子の部屋には可愛らしい色や家具、小物は一つもない。


黒ベースに所々白や赤が入っているくらいだ。


テーブルに広げたお菓子を摘まみながら、私たちは昼間の話の続きをした。



「智輝ってどんな人なん?」

「あーちょっと待って」



そう言って凛子は雑誌をあさり始めた。


そして雑誌をパラパラ捲ると、あるページを広げてテーブルの上に置いた。



「簡単なプロフィールならここに載ってるよ」



雑誌に穴が開くんじゃないかってくらい、そのページを食い入るように読んだ。


写真に写る智輝も格好いいけど、実物の方が格好いい。



「身長183って……」

「志保何センチだっけ?」

「…………154」



この身長差……並んだら大人と子供やん。


もう身長伸びる気配ないし。






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