特上男子

王子観察日記

青々とした雲一つない空。


私は仁王立ちでその清々しい空を見上げ、右腕を真っ直ぐ上に伸ばした。


指先までピーンッと伸ばして。



「宣誓っっっ!!」



私の突然の言葉に辺りを見渡すライト。


そして首を傾げて一言漏らした。



『先生いないよ?』



うんっそれセンセイ違い!!


相変わらず天然さんっ。



「そのセンセイじゃなくて、誓いますっていうセンセイの方だと思うよ」



凛子ナイス説明ぃー!!



『誓う?』

「うん、そう。もうすぐ終わると思うから、とりあえず付き合ってやって」



はうっ……。


ライト以外メッチャ興味なさそうな顔なんやけどぉ……。



「私、桂田 志保は心砕け散るまで王子を諦めない事をここに誓いますっっっ!!」



嬉しそうな笑みを浮かべてパチパチ拍手してくれるライト。


もうっ!!


照れるやんかっ!!






< 52 / 124 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop