特上男子
遥は疲れたのか、ハァハァ息を漏らしながら寝転がってしまった。


自分、自慢やないけど逃げ足は速いっす。


ダウン中の遥を放置して、お弁当箱を片付け中のライトの横に座った。



「ねぇねぇ、ライト」

『んー?何ぃ?』

「少しの間だけ観察してもよか?」

『観察?』



不思議そうな顔をするライト。


頭上にハテナがたくさん見えそうや。



「ストーカーの次は公開ストーカー?ライトで実験?新手だね」

「そんなんやないし!!てかストーカーとかしとらんけんっ」



正式なストーカーやなくて予備軍やっただけやもんねっ。



「王子の事をしるなら同じく我が校の王子、ライトを知る事が近道な気がするっ」

『やっぱお前頭のネジ緩み過ぎ。つーか、足りてねぇんじゃん?』



くそぉぉぉ!!


へばってるくせに横からのチャチャは忘れず入れてくるんやけん!!


しょうがなく私は綺麗にシカトしてやった。






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