年上の彼氏。
3
ハッ!と目を見開く。
そんなあたしの様子に気づいたのか、宮下先生は携帯を差し出した。
「やっぱり、天宮寺さんの携帯だったんだね」
あたしに歩み寄ってきた松下先生は、あたしの手をとってその上に置いた。
手が触れた瞬間覚えた体温があたしに伝わった。
なぜだろう、この人の手はとても安心感がある。
あたしは携帯を握りしめた。
さっきまでこの携帯を拾うか拾わないかであんなに悩んでいたのに、宮下先生のおかげで普通に手に取れた。
だけど、そんな気持ちを振り払うような言葉が宮下先生の口から出てきた。
「その携帯に届いたメールを不覚にも見てしまいました。本当にすみません…」
気まずそうに話す宮下先生。
あたしはまた変な汗が出てきた。
見てしまったのも仕方ない、あたしの携帯画面にはまだ蒼大からのメールが表示してあったから…
あたしも恐る恐る、見てみる。
【俺はまだ別れない。どんなにお前が逃げようとしても俺はお前を逃がさない。】
「…っ!」
恐怖心がまたあたしを襲った。
全身が震えだす。思い出したくないことがよみがえってくる…
「天宮寺さん!!」
そんなあたしの肩を掴んだ宮下先生。
あたしの異変に気付いて駆け寄ってきてくれた。
だけど、あたしはビクッ!と怯えた表情で宮下先生を見上げた。
その瞬間…!
そんなあたしの様子に気づいたのか、宮下先生は携帯を差し出した。
「やっぱり、天宮寺さんの携帯だったんだね」
あたしに歩み寄ってきた松下先生は、あたしの手をとってその上に置いた。
手が触れた瞬間覚えた体温があたしに伝わった。
なぜだろう、この人の手はとても安心感がある。
あたしは携帯を握りしめた。
さっきまでこの携帯を拾うか拾わないかであんなに悩んでいたのに、宮下先生のおかげで普通に手に取れた。
だけど、そんな気持ちを振り払うような言葉が宮下先生の口から出てきた。
「その携帯に届いたメールを不覚にも見てしまいました。本当にすみません…」
気まずそうに話す宮下先生。
あたしはまた変な汗が出てきた。
見てしまったのも仕方ない、あたしの携帯画面にはまだ蒼大からのメールが表示してあったから…
あたしも恐る恐る、見てみる。
【俺はまだ別れない。どんなにお前が逃げようとしても俺はお前を逃がさない。】
「…っ!」
恐怖心がまたあたしを襲った。
全身が震えだす。思い出したくないことがよみがえってくる…
「天宮寺さん!!」
そんなあたしの肩を掴んだ宮下先生。
あたしの異変に気付いて駆け寄ってきてくれた。
だけど、あたしはビクッ!と怯えた表情で宮下先生を見上げた。
その瞬間…!