年上の彼氏。
2
―柚留―
天宮寺さんのことを思い出した俺は、また溜め息をついた。
今日は溜め息ばっかだなぁ…
「どしたの?」
俺が途中で話を切ったのを、不思議に思った白石が電話の向こうから声をかけた。
「あ、いや。なんでもない」
俺は平静を装ってまた電話に意識を戻した。
「で?なんで女子を探してるんだよ」
今度は俺から質問をふった。
「それがさ、完成した服を着てもらうモデルが欲しくてさ〜」
驚いた…
女好きの白石のことだから、彼女にする女の子を探してると思っていた。
まさか、仕事でだったとは…
仕事、というのは、白石は女性ものの服をデザインしているファッションデザイナーの仕事をしている。
まさか、それの事とは…
「でも、それならお前の女達に頼めばいいだろ」
白石は女好きだから、彼女やら女友達やらがたくさんいる。
「今作ってるのは、10代の子が着る服なんだよ〜」
そう言った白石になるほど、と思った。
「ま、頑張って探すんだな」
俺は素っ気なく返すと、電話を切ろうとした。
しかし…!
ガチャ…
「先生…」
いきなり、リビングの扉が開き天宮寺さんが入ってきた。
俺は驚きのあまり、まだ繋がっている携帯を耳にあてたまま名前を呼んでしまった。
「天宮寺さん…っ!!」
すると、電話の向こうから白石が好奇心が湧いたような声で聞き返した。
「え、誰!?宮下、独り暮らしじゃないっけ?女の子?てか、先生って!?」
やばい…これは非常にやばい…
俺は咄嗟に電話を切った。
そして、その行動を見て目を丸くしてる天宮寺さんの方を振り返った。
「ど、どうしたんですか?」
焦るあまり、言葉を濁してしまった。
「あ…、ちょっと起きてしまって…」
目線を下に下げて気まずそうに話す天宮寺さんを見て俺は優しく声をかけた。
「眠れないんですか?」
その問いに彼女は小さくコクンと頷いた。
その愛らしい姿を目の当たりにした俺は、仕事道具を片付けソファから立ち上がった。
「俺も寝るので、一緒に寝ましょう」
天宮寺さんの頭を軽くポンポンとして寝室に向かった。
天宮寺さんのことを思い出した俺は、また溜め息をついた。
今日は溜め息ばっかだなぁ…
「どしたの?」
俺が途中で話を切ったのを、不思議に思った白石が電話の向こうから声をかけた。
「あ、いや。なんでもない」
俺は平静を装ってまた電話に意識を戻した。
「で?なんで女子を探してるんだよ」
今度は俺から質問をふった。
「それがさ、完成した服を着てもらうモデルが欲しくてさ〜」
驚いた…
女好きの白石のことだから、彼女にする女の子を探してると思っていた。
まさか、仕事でだったとは…
仕事、というのは、白石は女性ものの服をデザインしているファッションデザイナーの仕事をしている。
まさか、それの事とは…
「でも、それならお前の女達に頼めばいいだろ」
白石は女好きだから、彼女やら女友達やらがたくさんいる。
「今作ってるのは、10代の子が着る服なんだよ〜」
そう言った白石になるほど、と思った。
「ま、頑張って探すんだな」
俺は素っ気なく返すと、電話を切ろうとした。
しかし…!
ガチャ…
「先生…」
いきなり、リビングの扉が開き天宮寺さんが入ってきた。
俺は驚きのあまり、まだ繋がっている携帯を耳にあてたまま名前を呼んでしまった。
「天宮寺さん…っ!!」
すると、電話の向こうから白石が好奇心が湧いたような声で聞き返した。
「え、誰!?宮下、独り暮らしじゃないっけ?女の子?てか、先生って!?」
やばい…これは非常にやばい…
俺は咄嗟に電話を切った。
そして、その行動を見て目を丸くしてる天宮寺さんの方を振り返った。
「ど、どうしたんですか?」
焦るあまり、言葉を濁してしまった。
「あ…、ちょっと起きてしまって…」
目線を下に下げて気まずそうに話す天宮寺さんを見て俺は優しく声をかけた。
「眠れないんですか?」
その問いに彼女は小さくコクンと頷いた。
その愛らしい姿を目の当たりにした俺は、仕事道具を片付けソファから立ち上がった。
「俺も寝るので、一緒に寝ましょう」
天宮寺さんの頭を軽くポンポンとして寝室に向かった。