年上の彼氏。
3
「……では、SHRを終わります」
出席をとり終わると先生は教室を出ていった。
教室はまた賑やかになった。
「じゃあ、私は生徒会室に行ってくるね」
席を立ち、皆に一言言う。
すると、皆笑顔で…
「頑張ってね!」
と言ってくれた。
教室から出て生徒会室に向かう。
「おはようございます!天宮寺様!」
道行くお嬢様、お坊っちゃまに挨拶をされる。
あたしは満面の笑みで挨拶を返す。
「おはようございます」
生徒会室に着くと中には誰も居なかった。
広い室内の生徒会長の机の上には1枚の紙が置いてあった。
《生徒会長様へ
下記に記した仕事をよろしくお願いいたします》
丁寧な字で書かれた紙にはびっしりと仕事内容が記されていた。
「はぁ〜…」
深く溜め息をついて椅子に座る。
仕事を始めようと、机に向かった時だった。
ブルブルブルブル…!!
マナーモードにしておいた携帯がブレザーのポケットで震えた。
あたしはビクッと驚き、慌てて携帯を開く。
「メールだ…」
送信者の名前を見て、あたしは全身が凍りついた…
【from
蒼大】