また、会えるよね?
「栗原さんー、これ書いてくれへん?」
「あ、うん!」
今まで全然話したことなかった
クラスメートにも
寄せ書きを書いている。
なんだか不思議な感じがするけど
ちょっと嬉しい。
私にも書いてほしいって
思ってくれることが。
私は寄せ書きを書きながら
横目で真美のアルバムを見た。
「…わ、真美。
男子からも寄せ書き書いてもらってるん?」
真美のアルバムには
クラスの男子からの寄せ書きが
たくさんあった。
「ん?まーね♪
こういうのも思い出になるしね!」
……真美は男子とも普通に仲いいもんな。
「あとはー……
大野にも書いてもらおかな」
真美がぽつりと呟いた一言に
つい私はペンを止めた。