また、会えるよね?

あいつを見ると
自分の席で誰かの寄せ書きを書いている。


…よし、勇気出せ私!
さらっと言えばいいよ!
あくまで自然に!うん!

私はあいつの席へと歩いて行った。


「大野ー」

「ん?」
あいつは丁度書き終えたみたいで
顔をあげてこっちを見た。

「これ書いてー」

うわあ!私言っちゃったよ!ついに!
心臓バクバク言ってるんだけど。

「ん。貸して」

「うん。
 うちも書こか?」

とっさに思いついた。
あいつのアルバムにも私が書いて、
いつか…私のことこれ見て
思い出してくれるかなー、
なんて。


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