契約の婚約者
「ねぇ、カタギリさん?」


「何だ?」


「私、へんじゃない?」


沙希はこめかみに手を置き一生懸命考える。


「お前が変なのはいつものことだろ?」


「そうじゃなくて……何でカタギリさんを突き飛ばさないんだろ?いつもの私ならアソコ握りつぶしてるよね?」


「お前恐ろしいこと言うなよ……」


片桐の顔が引き攣る。


「さっきだって……」


沙希は意識を失う前の片桐とのセックスを思い出していた。


明らかに今までとは違う自分。


そして片桐の言葉----



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