契約の婚約者
「手短に言う。沙希、俺と結婚しろ」


「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!?何、寝ぼけたこと言ってんの?カタギリさん、酔って、る?」


沙希は鳩が豆鉄砲をなんとかの顔をしている。


「至って素面だ」


「ねぇ、婚約者の振り、のずよね?」


「振りじゃない。本当の婚約者になれ」


「何で?」


この男は何を考えているんだ?


片桐の家で何か問題があったのだろうか?と首を捻る。



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