その恋が終わるまで

「家にはもっとアンパンマンいるよ!見にくる?」

「行く訳ねーだろ。」

「そっか・・・あ、私ここ右だから!」



間宮は曲がり角を曲がると俺と大和に大声でさよならを言い帰って行った。



「台風みたいな子だねぇ・・・」

「何のつもりだよ大和。俺があいつ嫌いなの知ってるだろ?」

歩く間宮の後ろ姿を見て呟く大和に俺は言った。


「・・・優史、俺は間宮さんを応援するよ。」

「は?」

「何か間宮さんは他の子とは違う気がするんだよな~」

「違うって・・・何が?」

「なんとなくだけどさ、間宮さんは純粋に優史の事好きなんだよ。」



純粋にって何だよ。そんなの分かる訳ない。



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