その恋が終わるまで
「だって優史、小さい時から好きな子が出来たら眉間にシワ寄せて怖い顔してたわよ!」
「はぁ?」
全く記憶にないんだが・・・
「だから学校で気になる子でも出来たのかなーって。」
「いねーよ、そんな奴。」
ある意味気になる奴ならいるけどな。と間宮のアホみたいにヘラヘラした顔を思い浮かべた。
「・・・ま、告白はされたけど。」
「え!どんな子?返事は?」
「アホみたいに笑う女。で、返事は断った。」
そう言うと母さんはあからさまに残念、といった顔をした。