その恋が終わるまで
ー本田君、好き!ー
「・・・なんだよ、あいつ。」
自室のベッドの上で俺は呟いた。間宮の言葉が頭から離れない。なんで間宮はあんなにも率直に人に好きだと言えるんだろう。
初めて、だった。
告白をされて断ったら今までの女はすぐ引き下がった。恨み言を言われる事もあれば泣かれる事もあった。
なのになんで間宮は笑顔でまた俺に好きだと言えるのだろう。
ー間宮さんは純粋に優史の事が好きなんだよ。ー
「・・・純粋、かぁ・・・」
大和の言葉を思い出した。純粋ってなんだ?俺、純粋に人を好きになった事ないから分からねぇよ。
俺は考える事をやめて静かに瞳を閉じた。